八ツ折下駄/八割下駄 Leggiero~レッジェーロ~特徴1.「しなり」が生み出す異次元の履き心地「Leggiero~レッジェーロ~」を手に取って頂くと、最初に気づくのが最大の特徴である「しなり」があることです。通常の下駄の場合は、「台」と呼ばれる木材で出来た部分が曲がらないため、履きなれていない方が長時間履くと足が疲れやすかったり、足裏に痛みを感じたりすることがありました。これは靴履き生活に慣れてしまった現代の生活において、足指をつかって履物を履く習慣がなくなってしまったことが原因の一つとなっています。「曲がる」ことで従来の下駄と比べて格段に歩きやすく、そして疲れにくい異次元の履き心地「しなる」ことで従来の下駄と比べて格段に歩きやすく、そして疲れにくい異次元の履き心地を実現することに成功しました!「Leggiero~レッジェーロ~」は、昔から「八ツ折下駄」と呼ばれている下駄をモチーフに、歩きやすさとデザイン性を追求し生み出されました。八ツ折下駄は、古くは江戸時代から船乗りや鍛冶屋などでよく履かれていました。その理由は、しなることで歩きやすく、また厚みのある木材を使用することで鉄の破片や釘など鋭利な物を踏んでも怪我しないための作業履きとして重宝されていたからです。八ツ折下駄は片足4個、1足で8個に木材が割れていたことがその名の由来ですが、「Leggiero~レッジェーロ~」は歩きやすさと履き心地を追求した結果、片側5個、1足で10個に割れています。特徴2.「快適クッション」でやわらかな履き心地「Leggiero~レッジェーロ~」は、足をのせる部分に「表」と呼ばれるクッション入りのパーツが取り付けられています。表面素材に、ナイロン発泡糸(いぐさのような自然な風合いの糸)という光沢の少ない特殊な糸を京都の染織技術でムラ染めした、まるで天然のパナマ草の様な味わいのあるパナマ織の生地を使用することで、足触りがよく通気性に優れた仕様になっています。また、芯材にはクッション性のあるオレフィンフォームを使用し、その厚みを通常雪駄などで使用されているウレタンスポンジの2倍程度とすることで、長時間履いても足裏が痛くなりにくく、はじめて履く方にも気軽にご使用いただけるようになっています。さらに「表」と木材との間にEVAウレタンフォームを挟むことで、より柔らかな履き心地を実現することに成功しました。特徴3.伝統技法を現代ファッションに取り込む「Leggiero~レッジェーロ~」には2種類の伝統技法で染められた生地を使用した花緒が取り付けられています。1.藍染め鮮やかで深い色合いの藍染でつくられた製品は、衣服や風呂敷、手ぬぐいなど、昔から日本人の暮らしに寄り添ってきました。その深く、温かみを感じる藍染の「青」は、世界で「ジャパン・ブルー」と呼ばれ、日本を代表する特別な色でもあります。収穫した藍の葉を細かく刻み、葉の部分を天日干しで乾燥させた後、水を入れて混ぜることで発酵が始まり、専門の職人が数日毎に水を与え、撹拌しながら丁寧に管理してようやく染料となる液体(すくも)が完成します。その液体にフスマ、酒、灰汁などを混ぜてカメの中でさらに発酵し、その液体に布をつけて染め具合を調整しながら出し入れを繰り返していきます。これが伝統的な日本の藍染め工法です。藍染は、かつて阿波藩(現在の徳島県)における生産が盛んであり、現在でも上質な藍がよく育つ徳島の「阿波藍」は全国的に有名です。今回の「Leggiero~レッジェーロ~」に使用されている花緒にも、徳島の工房で染められた藍染め生地を使用しています。2.柿渋染め柿渋染めは渋柿を未熟な青柿のうちに採取し、粉砕・圧搾して得られる渋液を何年も熟成させて得られる抽出液を使用した染色技法で、昔くは平安時代から日常的に用いられていました。防水・防腐・防虫などの効果を持ち、漁網や染色用の型紙、和傘などさまざまな日用品に使用されてきました。最初は黄緑色ですが、時間が経過するにつれ茶色に変化します。その柿渋を何回も塗り重ねると美しい「柿渋茶」色となり、独特の風合いになります。また、柿渋で染めた布は酸化、太陽光の紫外線、湿度や温度によって色が濃くなっていきますので、自分色に染めていく楽しみもあります。特徴4.左右履き替えながら長く使える伝統の形和装履物は、昔から小指とかかとを出して履くのが粋でカッコいい履き方と言われてきました。また靴に比べて足指を拘束せず自由に使えるため窮屈感もなく足指を痛める心配もありません。「Leggiero~レッジェーロ~」は、伝統的な下駄の形状になっているため、花緒の前坪(指で挟む部分)が下駄の中心についており、左右関係なくどちらの足でも履いていただけるようになっています。そのため、毎日左右を入れ替えてご使用いただくことで、ソールが均等にすり減っていきますのでより長い期間ご使用いただけます。特徴5.こだわりの証 MADE IN JAPAN八ツ折下駄/八割下駄 「Leggiero~レッジェーロ~」は、すばらしい技術を保持するえひめ伝統工芸士を始めとする職人たちが、原木から製品まで自社で一貫生産している愛媛県大洲市にある1949年創業の老舗木履メーカー有限会社長浜木履工場にて製造されています。長浜木履工場では、間伐された四国産の「ひのき」、「すぎ」などのサステナブルな木材を有効利用することでSDGsの達成に貢献する取り組みを進めており、「Leggiero~レッジェーロ~」も同様にひのきの間伐材を使用して仕上げられます。 ひのき材を使用することで、桐などで作られている他商品と比較して耐久性に優れています。また、白木部分は表面に天然オイル塗料を塗布することで、汚れが付着しにくくなるとともに木肌の感触もそのまま味わっていただける仕上がりとなっています。使用されている塗料は、自然の植物油と植物ワックスをベースにした有害な化学物質やシンナーを含まない人に優しい自然塗料です。また、合成樹脂を用いた塗料と違って木の表面に塗膜を貼らないので、木の呼吸を妨げず風合いも損ないません。そのため、木の持つ調湿性能を活かすことで汚れがつきにくく、木の肌触りやぬくもりもそのまま感じていただけます。取り付けられている花緒には、日本古来の伝統技法である藍染め・柿渋染めで染められたコットン生地を使用しています。それぞれの花緒の前坪(指ではさむ部分)と裏地(足に接する部分)には上質な肌触りの起毛スエード生地を使用することで、従来の下駄の花緒とは一線を画すやわらかな履き心地を実現し、さらに裏地と前坪部分の芯材にソフトなウレタンをプラスしたことで、足への負担をより減らすことに成功しました!ソール部分には、イタリアのソールメーカー ビブラム(Vibram)社が製造している「ビブラムソール」を装着しております。有名メーカーの登山靴やブーツなどにも採用されているビブラムソールの特徴は、「優れたグリップ力と耐久性」です。元々は登山靴用のソールとして開発されており、滑りにくいうえに耐久性も優れています。また、様々な素材・パターンがあり、濡れている路面でもグリップ力を発揮できるようになっています。お手入れ方法について・花緒が汚れた場合は、柔らかいブラシなどで汚れを落とし、ぬるま湯で絞った柔らかい布で生地を傷めないように汚れを拭ってください。生地によっては染料が滲む場合がございますので、まずは目立たない箇所でお試しください。・木が欠けた場合、破片を接着剤等で貼ると修復いただける場合がございます。・底ゴムの貼り換えは、木が削れてしまう前にお取り換えいただくことをお勧めします。ご希望の場合はご相談ください。・花緒が傷んだりした場合は交換も可能です。ご希望の場合はご相談ください。・水に濡れた場合は、日陰の風通しの良い場所でよく乾かしてください。・直射日光の当たる場所での乾燥はしないでください。急激な温度変化により木材が割れてしまったり反ってしまったりする恐れがございます。